安全性に優れていて美容効果を得られるアルブチンをご紹介

2018-08-23 11:28:00

 美白ケアでは、チロシナーゼの働きを妨げる成分がよく使われます。

チロシナーゼとは、肌の中にある酵素のひとつ。

これがシミの素のメラニン色素を作り出すのです。


チロシナーゼが働かなければ、メラニン色素は作られません。

その結果、シミのない白い肌がキープされるわけですね。


そして、その中でも特によく使われている成分がアルブチンです。

美白効果に加え、安全性も高いということで評価されています。


今回は、このアルブチンの特徴をご紹介しますね。


■ハイドロキノンの誘導体


アルブチンは、ハイドロキノンの誘導体です。

簡単に言えば、肌の中でハイドロキノンに変化する成分ですね。


ハイドロキノンは強力な美白成分ですが、やや不安定で、変質することがあります。

それを防ぐために、アルブチンが作られたのです。


具体的にはハイドロキノンに、保護役としてグルコースを結合させています。

グルコースがガードしてくれれば、ハイドロキノンは変質せずに済むのです。


つまり、

「アルブチン=変質しない安定したハイドロキノン」

ということです。

これなら、安心して使用できますね。


ただし、ガードによってハイドロキノンの強力な美白力は半減します。

ハイドロキノンには、

①できているシミを消す

②新しいシミができることを防ぐ

という2つの美白効果があるのですが、このうち①については、アルブチンはあまり発揮できないのです。


しかし②については、十分に期待できますよ。

チロシナーゼを阻害するパワーは、ビタミンC誘導体よりも上とされているくらいです。


また、メラニン色素はターンオーバーによって徐々に排出されていきますから。

新しいメラニン色素ができなければ、シミは薄くなる一方です。

そのためメラニン色素の生成を防ぐアルブチンには、間接的なシミ消し効果もあると言えます。


■αとβの2種類


アルブチンには、αとβの2種類があります。

どちらもハイドロキノンにグルコースを結合させたものですが、結合方法が異なっているのです。


働きもほぼ同じで、それぞれチロシナーゼの阻害に力を発揮します。

しかしそのパワーの強さや安定性においては、αアルブチンの方が上です。

βアルブチンの約10倍とも言われていますよ。


しかし結合に手間暇がかけられているため、コストは高め。

そのためαアルブチンは、やや高価な美白化粧品によく配合されています。


一方βアルブチンは、お手頃価格の美白化粧品に使われることの多い美白成分です。

購入しやすいので、継続的な美白ケアができますね。


αアルブチンには及ばないとはいえ、もちろん美白力をしっかりと発揮してくれます。

また安定性も、ハイドロキノンそのものと比べるとはるかに高いですよ。


つまりαもβも、どちらも便利な美白成分ということです。


■ビタミンC誘導体と好相性


アルブチンは、ビタミンC誘導体と一緒に使うと、より効果的です。


先述したように、アルブチンのパワーはビタミンC誘導体より上です。

しかしそれは、あくまで「チロシナーゼの阻害効果」を比べた場合のこと。

ビタミンC誘導体には、それ以外の美白効果もあるのです。


具体的には、代謝を促すことで、メラニン色素の沈着を防ぎます。

いくらチロシナーゼの働きを抑えても、メラニン色素はある程度は作られます。

しかしビタミンC誘導体を与えていれば、そのメラニン色素がシミとなる可能性はグッと下がります。


つまりビタミンC誘導体は、アルブチンの働きをカバーして、美白効果をより高めるということです。

そのため美白ケアでは、ぜひこれらをセットで使いましょう。


■まとめ


アルブチンは、ハイドロキノンの誘導体です。

ハイドロキノンのような漂白作用はありませんが、メラニン色素の生成を防ぐことに長けています。


αとβの2種類があり、美白力や安定性はαの方が上です。

が、βには入手しやすいというメリットがあります。

そのため、どちらも美白ケアによく使われていますよ。


また、ビタミンC誘導体と一緒に使うことがおすすめです。

アルブチンの働きをカバーしてくれるので、より高い美白効果が期待できるようになりますよ。