オーガニックコスメの選び方

2018-07-25 15:00:00

 オーガニックコスメって聞くと、どんなものを思い浮かべますか?

無添加、無着色、ノンケミカル、敏感肌用など色々ありますよね。

肌に刺激が少なく安心して使えるイメージを持つオーガニックコスメですが、選ぶときに注意すべき点はあるのでしょうか?


オーガニックコスメとは?


まずオーガニックコスメとはどんなものなのでしょうか?

それは化学肥料や農薬などを一切加えずに栽培された原料で作られた化粧品のことです。

化粧品に使われている素材そのものの効果を期待し、肌が自力で再生できる能力を助ける働きをします。


オーガニックコスメは他の化粧品と比べて肌に優しい印象があります。

化学物質を一切使っていないと思われがちですが、化粧品を作るうえで化学物質を加えずに製品化することは不可能です。

そのため、実は世界的なオーガニックコスメを認証する機関でも少量の化学物質を含むことは認められています。

「オーガニックコスメ=ノンケミカル」とは言い切れないのが事実です。

また、オーガニックコスメはアレルギー反応を引き起こしてしまう可能性もゼロではありません。

人によっては合わない場合も考えられますので、オーガニックコスメだからといって安易に手に入れずに自分の肌で試してみてから購入するようにしましょう。


どう選ぶ?ケミカルorノンケミカル?


オーガニックコスメを選ぼうとすると本当に沢山の種類があります。

中には化学物質が普通に入っていたり、天然由来の素材でも化学的な変化が加えられている成分もあります。

日本にあるコスメは全てに成分表示が義務付けられているのでしっかりと確認してから選びましょう。


コスメの成分表示は延々と多くの種類が記載されています。

このなかでケミカルがノンケミカルか見極めるのは難しいですよね。

では、全成分表示の何を見て良いオーガニック化粧品と言えるのでしょうか?

簡単に言ってしまえばヒマシ油、シア油、はちみつ、ラベンダーエキスなど素人でも意味がはっきりと分かる成分、これこそがナチュラルなコスメです。

一方パラベン、ラウリル硫酸ナトリウムなど長いカタカナ文字や分かりにくい表現はほとんど化学物質です。


また、防腐剤・界面活性剤・乳化剤・色素も確認すべき対象になります。

防腐剤はアレルギー性のあるパラベンなどの石油由来成分に注意が必要です。

オーガニックコスメにはフェノキシエタノールにはオーガニックコスメの防腐剤として配合されることが多いですが、避けたい成分です。

一方ローズマリーエキス、グレープフルーツ種子エキス、ヒノキチオール、トコフェロールなどはノンケミカルな防腐剤として使用されているのでこちらを選びたいですね。


界面活性剤や乳化剤は洗浄能力が高すぎるため、肌に必要な皮脂や常在菌まで洗い流してしまいます。

合成界面活性剤のコカミドDEA、ラウラミドDEA、ラウリル硫酸ナトリウムなどはNGです。

天然の乳化剤としては石鹸素地や水素添加レシチンなどを使ったものが安心です。


メイクに使われる色素は石油由来のものは赤色1号や青色2号と表現されているのでわかり易いです。

一方、天然色素のものは酸化鉄などの無機顔料またはシコン・アスタキサンチンなどが使用されています。

また、香料が合成なものではなく精油を使っていることも大切です。


オーガニックコスメの良さ


オーガニックコスメは冷蔵庫保存であったり、よく振ってから使うなど手間なものほど保存料や乳化剤を使用していない場合も多いです。

つまり時短であったり便利になるほど合成や化学物質を含んでいるということなのです。

オーガニックコスメには手間や不便は多少あっても、安心を優先させるのであれば必要な作業ですね。

ナチュラルなものは感触が悪かったり、肌当たりがなめらかではない場合もありますが使い続けると本当に気持ちが良いです。

クレンジングについては洗浄力が優しいために、メイクを落としきれなくて心配される場合もあります。

でもオーガニックコスメであれば弱い洗浄力でも簡単に落ちますし、メイク残りが肌荒れや老化の原因になる可能性は低いのです。


季節の旬の食べ物はその時期の身体を守るのに必要な成分が豊富に含まれているといいます。

同じように、その季節の旬の植物を使用したコスメ成分には、肌がその時期に必要としている成分を多く含んでいることが多いのです。

肌にも季節の旬の成分を取り入れてみるのもオーガニックコスメの楽しみになりますね。