脱毛と毛周期の関係

2018-01-18 15:00:00

 美容脱毛には、ある程度の期間がかかります。


脱毛方法や施術部位にもよるのですが、


・フラッシュ脱毛の場合で、約2年

・レーザー脱毛の場合で、約1年


だいたい、このくらいかかることが多いです。


なぜここまでの期間が必要になるのかというと、

どちらの脱毛も、「毛周期に合わせて行われる」からです。


毛周期とは何でしょうか?

なぜこれに合わせる必要があるのでしょうか?


ここでは、脱毛と毛周期の関係を詳しくご説明します。


毛周期とは?


毛周期とは、体毛が生えて、抜け落ちて、その後また生えてくるまでの周期です。

これには、「成長期・退行期・休止期」があります。


・成長期


体毛は、毛母細胞の分裂によって誕生します。

毛母細胞に元気があるうちは、体毛はどんどん成長します。

これが成長期です。


・退行期


毛母細胞が疲れてくると、体毛は成長を止め、退行期に入ります。

伸びなくなった体毛は、やがて抜け落ちます。


・休止期


その後毛母細胞は、パワーを蓄えるために休眠します。これが休止期です。

十分に蓄えると、それを使って再び体毛を生み出します。


この、成長期→退行期→休止期→成長期…というサイクルが、毛周期なのです。


脱毛は成長期に


そしてフラッシュ脱毛やレーザー脱毛は、この毛周期のうち、必ず「成長期」に行われます。


成長期のムダ毛にフラッシュやレーザーを照射すると、ムダ毛は高熱を帯びた状態になります。

その熱は、根元にある毛母細胞に伝わります。


すると毛母細胞は熱で弱って、ムダ毛をそれ以上成長させることができなくなります。

その結果、ムダ毛はポロリと抜け落ちるわけですね。


ところが退行期や休止期の毛母細胞は、既にパワーを失っている状態です。

そのため熱を浴びせても、あまり意味がありません。


しかも休止期の場合、ムダ毛が既に抜け落ちています。

ムダ毛がなければ、光を照射しても、熱は毛母細胞まで伝わりません。


そのためフラッシュ脱毛にしてもレーザー脱毛にしても、成長期にのみ行われているのです。


休止期は約2ヶ月


成長期に熱された毛母細胞は、強制的に休止期に移行します。

熱によるダメージを癒し、パワーをチャージするために休眠するのです。


その眠りの期間は、通常は約2ヶ月です。

つまり脱毛すると、その約2ヶ月後に成長期が始まるということです。


そのタイミングでもう一度光を浴びせると、毛母細胞はどうなるでしょうか?

せっかく溜めたパワーを再び失うことになります。

もちろんムダ毛を生やすことはできません。


これを繰り返しているうちに、だんだんと毛母細胞は、パワーを溜めること自体できなくなります。

そして成長期に進むことなく、眠ったままとなるのです。


この状態になれば、ムダ毛は再生しなくなります。

めでたく脱毛完了となるわけですね。


脱毛完了までの施術回数は、

・フラッシュ脱毛の場合、約12回

・レーザー脱毛の場合、約6回

となっています。


そして2ヶ月おきに施術するのですから、

・フラッシュ脱毛 → 2ヶ月×12回=2年

・レーザー脱毛 → 2ヶ月×6回=1年

それぞれ、完了までにこのくらいの期間がかかるというわけです。


まとめ


フラッシュ脱毛やレーザー脱毛は、毛周期(成長期・退行期・休止期)のうち、成長期に行われます。


成長期に脱毛

毛母細胞がダメージを受け、休止期に

約2ヶ月で回復し、再び成長期に

脱毛で、再度ダメージを与える

また休止期に入る


これを繰り返すことで、徐々に脱毛効果が出てきます。


2ヶ月おきの施術なので、脱毛完了までには1~2年かかります。

個人差があるので、もっと長くかかるケースもあります。


しかし毛周期に合わせてきちんと施術していれば、いつかは必ず脱毛は成功します。

そして成功後には、ツルスベのお肌が長く(人によっては10年以上!)続きますよ。


希望を胸に、脱毛は根気よく続けてくださいね。