2018-03-01 14:00:00

 食事系ダイエットのなかでも人気上昇中なのが、酵素によるダイエットです。

5キロ痩せた！　10キロ痩せた！　というフレーズに惹かれて広告を読んでみるのですが、ふむふむなるほどとは思っても、今ひとつピンと来ないという人も多いのではないでしょうか。

■酵素ってそもそも何？

酵素サプリや酵素ドリンク、酵素入りスムージーなど、巷ではたくさんの酵素商品が販売されています。

ファスティング（プチ断食）と組み合わせると良いという意見もありますが、逆にちょっと恐いと思ってしまう人もいるのではないでしょうか？

ダイエットをするのであれば、なるべく安心できるものを利用したいものです。

酵素が何かというと、それは体のなかで化学反応を起こすタンパク質のことになります。

化学反応というとまたキケンな匂いがしますが、例えばお米が発酵してお酒になるのも化学反応です。お酒に含まれているアルコールは、麹菌という微生物が出す酵素が作り出しています。

つまり、酵素というのは意外と私たちの身近なところにあふれているわけです。

体のなかにもたくさんの酵素があります。食べ物を消化したり、糖からエネルギーを作り出したりするのも、すべて酵素の働きになります。人の体のなかには数千種類の酵素が存在すると言われています。

■どんな酵素を摂れば良い？

では、酵素なら何を食べても効果があるのでしょうか？

じつは、酵素というのはそのほとんどがタンパク質で出来ています。なかには熱や酸に弱いものもあり、その場合は胃のなかで分解されて効果を失ってしまいます。

ですから、酵素を摂るのであればなるべく熱や酸に強いものを摂ったほうが良いということになります。

酵素のなかでも酸に強いものが、リパーゼやプロテアーゼといった酵素です。これらは、野菜や果物に多く含まれている酵素になります。

例えば、生のパイナップルやキウィにはプロテアーゼが含まれています。この酵素はタンパク質を分解してアミノ酸を作り出すという働きを持っています。

こういった自然な酵素を集めたものが、酵素サプリや酵素ドリンクだと言えます。

アミノ酸は、皮膚や筋肉のコラーゲンを作るときにも欠かせません。いくつかのアミノ酸は体のなかでは作られないので、食事から補ってあげる必要があります。

アミノ酸が不足すると、代謝量の低下や貧血などを引き起こしてしまいます。

■酵素の持つ具体的な効果

酵素はそれ自体も良質なタンパク源なので、体のなかでアミノ酸に変わります。

ですが、酵素は食事といっしょに摂るとより効果的です。酵素は食べ物に含まれている栄養分を変化させて、より体のなかに吸収しやすくしてくれます。

酵素ドリンクや酵素サプリの働きには次のようなものがあります。

・食事の消化吸収を良くして、体のなかの毒素を減らしてくれる

・腸の働きを活発にして便秘を解消し、デトックスにつながる

・吸収された栄養素が体の代謝を高める

未消化の食べ物は、代謝を低下させて基礎体温を下げたり、アレルギーや炎症を引き起こしてしまうこともあります。

ですが、酵素を摂ることでこうしたリスクも減らすことができるわけです。

■酵素はどんなふうに摂れば良い？

酵素は薬ではないので、すぐにはダイエットにはつながりません。

3食のうち2食分は栄養バランスの良い食事をし、1食分を酵素スムージーなどに置き換えるとだいたい1か月くらいで効果が出始めます。

酵素だけでは十分な栄養にはならないので、くれぐれも酵素サプリだけで何日か生活する、といったことは止めましょう。とくにグリーンスムージーやフルーツスムージーなどと組み合わせると、デトックスの効果が上がります。

便秘はダイエットにとっては大敵です。また、基礎体温が上がればそれだけ皮下脂肪も燃焼しやすくなります。ぜひ、酵素を活用して身も心も温かい女性になってください。