漢方薬で基礎代謝量アップ

2018-08-08 11:00:00

 ダイエットが成功するかどうかは、体質が大きく関係してきます。

痩せやすい体質の人なら、比較的スムーズにダイエットが進みますよ。


「ダイエットがなかなか成功しない…」

と嘆いている人は、まずは体質改善に力を入れてみませんか?


そしてそのためには、漢方薬が役立ちます。

漢方薬の中には、基礎代謝量を増やしてくれるものが多くあります。

それを継続的に飲んでいれば、だんだんと痩せやすい体質に変化していくのです。


具体的に、どのような漢方薬を飲めば良いのでしょうか。

ここでは、ダイエットに特によく利用されている漢方薬を3種類ご紹介します。


■漢方薬とは?


そもそも、なぜ漢方薬で基礎代謝量が増えるのでしょうか。

これは漢方薬が、

「自然のエネルギーバランスを整えることを目的」

として作られた薬だからです。


人間も自然の一部です。

そして体調不良や太りすぎは、体のパワーバランスの崩れが原因とされています。


そのバランスを整えるため、自然界のパワーを集めて作られた薬が、漢方薬です。

具体的には、植物や虫、動物などが原料となっています。


これらが持つパワーで、不足分を補ったり、多すぎる部分を抑えたりすることで、全身のパワーバランスは安定します。

これにより基礎代謝量が増え、人間として自然な姿(スリムな健康体)になっていくのです。


体そのものが良好な状態になるわけですから、漢方薬によるダイエットは、効果が長続きします。

ファスティングなどによる一時的な減量と異なり、リバウンドしにくい点が特徴です。


■ダイエット効果のある漢方薬


漢方薬の種類は多く、その数は数万とも言われています。

その中で、ダイエットで特に評判が良いのは、この3つです。


①防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

②大柴胡湯(ダイサイコトウ)

③桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)


ひとつずつ、詳しい効能をご紹介しますね。


①防風通聖散


18種類もの生薬(原料)で作られた漢方薬です。

その分、様々な方向から体にアプローチして、痩せ体質に導いていきます。


具体的には、

・お通じが良くなる

・発汗量が増える

・尿がしっかりと出る

・血流が安定する

といった効果が出てきます。


これだけ体の働きが活発になるので、基礎代謝量は大きくアップします。

その結果、脂肪燃焼が進み、ダイエット効果が出てくるわけです。


②大柴胡湯


8種類の生薬で作られた漢方薬です。


お腹のポッコリが気になるという人から、人気があります。

特に、便秘がちで常にお腹が張っているという人には適していますよ。


飲むことで出てくる効果は、以下の通りです。

・お通じが良くなる

・肝臓での脂質の代謝が進む

・胃炎、高血圧による肩こりや頭痛の解消


主にお腹をスッキリとさせてくれる漢方薬と言えますね。


③桂枝茯苓丸


5種類の生薬で構成されています。

少ないようですが、だからこそポイントにピシッと効きますよ。


主に、冷えの改善に効果を発揮します。

冷えは代謝不良によるむくみや肥満を招くのですが、桂枝茯苓丸を飲んでいれば改善されやすくなりますよ。


また桂枝茯苓丸は、女性特有のトラブル解消にも効果的です。

・生理痛

・生理不順

・更年期障害

これらが緩和されるため、女性には特に嬉しい漢方薬ですね。


■飲む期間やタイミングは?


頭痛薬や下剤のように、漢方薬は飲んですぐ効く薬ではありません。

体内のバランスをゆっくりと整えていく薬なので、十分な効果が実感できるまでは、飲み続ける必要があります。


個人差がありますが、一般的には

「少なくとも3ヶ月、できれば6ヶ月」

と言われています。


そのくらい続ければ、高確率で基礎代謝量が増えます。

ダイエットの成功率もアップしているはずですよ。


また、漢方薬はできるだけ食間(空腹時)に飲むようにしましょう。

その方が、体にスムーズに吸収され、効果が出やすくなります。


■まとめ


漢方薬の中には、基礎代謝量を増やし、痩せやすい体質に導くものもあります。


特に、

・防風通聖散

・大柴胡湯

・桂枝茯苓丸

この3種類の漢方薬は効果的ですよ。


ただし、3~6ヶ月間は飲み続けてくださいね。

空腹時だと、吸収されやすいですよ。