部分痩せって本当に可能なの?

2018-05-18 14:00:00

 何度挑戦しても痩せないウェストや太ももなど、パーツごとに細くなりたいと思っている人は意外と多いものです。


そんなときに試してみたいのが部分痩せダイエットですが、体の一部だけ痩せるということは本当に可能なのでしょうか。


■なぜ体の一部だけ太ることがある?


 部分痩せについて説明する前に、なぜ体の一部だけ太ることがあるのかを考えてみましょう。こうした太り方は部分太りとも呼ばれます。


痩せたい場所についてのアンケートを取ると、決まって上位にあがってくるのがお腹や太もも、脇腹などです。また、背中や二の腕などを細くしたいという人もいます。


これらの部位はそのまま太りやすい部分にも当てはまります。せっかく痩せたのにまた太くなってしまった、そんなふうに感じれば、常に気になってしまうのは当然かもしれません。


お腹やウェスト、太ももなどが太りやすいのは、元々そこに脂肪を溜め込むための細胞が多くあるからです。この細胞のことを脂肪細胞と言います。 


お腹やウェストは、内臓をショックから守るために脂肪細胞が発達しています。もしこれがなければ、内臓はちょっとした動作でもダメージを受けてしまうでしょう。つまり、皮下脂肪がクッションの役割を果たしているわけです。


太ももについてはどうでしょうか。こちらは歩くという動作が関係しています。地面に足をつければ、体重のすべてが足にかかることになります。太ももやふくらはぎの皮下脂肪も、地面のショックから体を守るという役目を持っているのです。


■効果的に部分痩せするには? 


部分痩せというと、エステサロンのキャビテーションなどを連想する人も多いかもしれません。


ですが、エステでなければ部分痩せが出来ないということではありません。誰でも自宅で部分痩せをすることができます。


脂肪がつきやすい部分というのは、例えれば膨らませた風船のようなものです。溜め込んでいた脂肪をすべて吐き出せば、しぼんで小さくなります。問題はどうすれば脂肪を吐き出すことができるか、ということになるでしょう。


皮下脂肪に溜まった脂肪分は、主に筋肉で使われます。腕立て伏せやマッサージをすると、動かした部分や擦った部分が熱くなりますが、これは筋肉で脂肪が使われているという証拠です。部分痩せを目指す際には、運動をするということが欠かせません。


痩せたい部分だけ運動をするということは難しいですが、太ももを使う運動、二の腕を使う運動、お腹を使う運動など、インターネットで検索すれば部位ごとの筋肉を使う運動はたくさん出てきます。


例えば、太ももについた脂肪はスクワットをしたり自転車を漕ぐことで燃焼します。腕立て伏せをすれば、二の腕や胸の脂肪が減ることになります。体をひねるような運動や腹筋をすれば、ウェストやお腹の脂肪を使います。


これらを繰り返せば、もちろんパーツごとに細くなっていくのですが、そのときに注意しなくてはいけないのが体の冷えです。皮下脂肪には体を寒さから守るという働きもあり、冷えやすい部分には脂肪がつきやすくなります。また、冷えた部分は血行が悪くなるため、セルライトという硬い皮下脂肪の原因になります。


運動をすれば汗をかきますが、それを放っておくと冷えにつながります。せっかく運動をしても、体を冷やしたために逆に太ってしまうという場合もあるのです。


ですから、運動後はシャワーを浴びたり、汗で濡れた衣服をすぐに着替える必要があります。これは部分痩せをするときも同じで、汗をかいた後はタオルなどですぐに汗を拭き取るようにすると良いでしょう。


 


皮下脂肪がつきやすい部位は、比較的筋肉がつきやすい部分でもあります。運動をして筋肉をつけておくと、血管に乗って運ばれてきた脂肪分がすぐに筋肉で使われてしまうため、その場所には皮下脂肪がつきにくくなります。