痩せすぎ厳禁!!ヨーロッパではモデルが・・・

2018-01-20 15:00:00

 ヨーロッパでは痩せすぎモデルが禁止に


 


痩せたい、痩せたいという気持ちはどうしてもプレッシャーになります。スタイルの良いモデルさんやセレブたちでも事情は同じで、過食症や拒食症に苦しんでいるという人も多くいます。


 


そういった流れにたいして、ヨーロッパではストップをかける動きが起き始めています。痩せすぎのモデルを禁止するという法律が作られるようになってきているのです。


 


■なぜ、痩せすぎモデルを禁止する法律ができたのか?


痩せすぎモデルの禁止は単なる運動ではなく、実際にそういう法律が作られています。例えばフランスでは、健康であるという証明書を医師から発行してもらえない場合、モデルとして活動することができません。


 


こうした動きは2000年代になってから始まったもので、最初に法律が作られたのはファッションの本場イタリアとスペインになります。


 


法律が作られるきっかけになったのは、モデル業界で低栄養による病気や事故が相次いだためだとされています。


 


また、モデルの役割として、以前は写真などで見栄えが良いことだけを求められていたものが、しだいに生活スタイルを見せるものへと変化してきたことも関係しているかもしれません。


 


2000年代といえばインターネットが普及しはじめた時期です。「より自分らしく」ということを誰もがアピールできるようになった時期とも言えます。


 


一般の人たちにとっては、「自分にできないことを見せられてもしらけてしまう」という気持ちが生まれてきたのではないでしょうか。


 


モデルさんたちの現在の活動を見ると、綺麗に見せるよりはありのままの自分を見せる、というスタイルが主流になってきています。いわゆる、ボディ・ポジティビティーと呼ばれるものです。


 


■ボディ・ポジティビティって何?


 


ボディ・ポジティビティーというのは、ありのままの自分を好きになろう、というキャンペーンのことです。ポジティビティーには、英語で肯定的という意味があります。


 


今は主に、プラスサイズのモデルさんたちがこの言葉を使っています。その言葉の裏にあるのは、「どんなサイズでも健康なら良い」というスタンスです。プラスサイズモデルというのは、日本語ならぽっちゃり系モデルといったところでしょうか。


 


プラスサイズモデルとしてよく知られているのは、アシュリー・グラハムやイスクラ・ローレンスといった人たちです。日本でも、ぽっちゃり系の芸能人として渡辺直美さんなどが活躍していますが、サイズが大きめでも綺麗という人たちが増えてきています。


 


なんだ、ダイエットを目指している私には関係ない、と思われる人もいるかもしれませんが、ダイエットというのは元々日常食や療養食といった意味になります。つまり、ボディ・ポジティビティーはダイエットの本来の意味に立ち返ったと言うこともできます。


 


プラスサイズモデルの中心は、XL~XXLくらいの人たちです。また、サイズ的にはSでも体つきがぽっちゃりしている、という人たちもいます。


 


実際、モデルさんたちのBMIは一般人の平均と比べると低すぎるそうで、プラスサイズモデルのほうが現実に生きている私たちに近いと言えそうです。


 


インスタグラムなどで検索すると、ボディ・ポジティブな人たちの画像がたくさん出てきます。また、自分の画像だけでなく普段の食生活やエクササイズの写真をアップロードしている人たちもいます。


 


こういった画像は、「サイズが大きくても綺麗」「あ、こういう食事をしても大丈夫なんだ」という気持ちにさせてくれます。ダイエット中の人であれば、かなり共感できる画像が多いのです。その理由はやはり、投稿している人たちがそれぞれの健康を目指しているからだと言えるでしょう。


 


インスタグラムでは、#bodypositiveや#bodyositivityといったハッシュタグで検索することができます。皆さんも、ただ痩せるだけではない、健康のためのダイエットを考えてみてはいかがでしょうか?